手技療法について
私の施術の基本は手技療法です。
単に痛みを取るには鍼の方が優れてはいますが、その痛みの原因には緊張が関わっている場合も多く、その緊張は道具を介さず直接手で触った方が感じやすく、変化させやすいことが多いからです。
手技療法をもう少し具体的に説明すると、按摩・マッサージ・指圧(私の専門は鍼灸で、先の施術を主に行うには専門の資格が必要となります)と異常な筋膜のねじれや重なりなどを改善する筋膜リリースを参考に独自に考案した緊張をほぐす施術、
関節を色々な方向に動かすことにより関節の遊びを改善させるモビライゼーションという施術、筋・筋膜を伸ばすストレッチング、主にこの3つを手技療法として適宜選択して行っています。
これらの手技療法は、多くの場合鍼灸よりも恐怖感や刺激感が少なく患者さんにも受け入れやすいものでもあると思います。
施術はつらい症状を改善させるものです。受けてみて施術全てが気持ち良く且つ症状が改善するのが理想ですが、正直それはなかなか難しいことだと考えています。
患者さんとコミュニケーションを取りながら、鍼灸の場合だけでなく、手技療法でも刺激感を少し我慢してもらう場合も出てきてしまいます。
変化しにくい症状を、継続した症状改善をどう良くなる方向へ導き出していくか、探求問答は尽きません。